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? 海難アンケートに関する回答
ノルウェーより寄与文書が提出されていたが、今次会合の議題外であったことから審議されず、将来の会合で議題となったとき審議されることとなった。
? 個人用位置標識(PLB)
ノルウェーよりPLBの性能基準を作成すべきとする寄与文書が提出されていたが、COMSAR作業計画に含まれていないことから審議されず、ノルウェーに対しMSC68へこの提案を行うよう要請された。

 

(4) 捜索救助(議題9関連)
9.1 航空及び海上捜索救助の調和(SAR訓練事項含む)(議題9.1関連)
先年10月豪ブリズベンで開催されたICA0/IMO合同WGの審議結果を踏まえて準備された合同SARマニュアル案については、WGBにおいて審議された。
マニュアルは、ICAO及びIMOによる承認が必要であり、全3巻からなるルーズリーフ様式で出版されるべきで、どのレベルの人でも利用可能なものとし、RCC要員の英語力の向上を図るために仏語、西語その他の言語での出版することも勧告された。
小委員会はMSC68での承認のための提出される合同マニュアルのレイアウトを検討するよう求められた。WGBは、小グループを作って、エディトリアルな改正を行い、第5回IACO/IMO合同WGでCOMSAR3への提出のためにテキストを最終化することをノートした。各国は、合同WGでの検討のためにコメント及び提案を出すよう求められた。
ブレナリーでは、特に各国からの反対等なく、WGBからの報告が承認された。

 

9.2 海上捜索救助の実施計画(議題9.2関連)
水面下の救助に関する仏提案については、救助設備の利用可能性に関する情報を次回のSARサーキューラの見直しに含む旨をWGBにおいて原則的に合意した。その他、消防、曳航等の捜索救助に有効な情報も含めてサーキューラの現行様式を見直すことに合意した。各国に対してはCOMSAR3での検討のため新様式についての提案等を提出するよう検討依頼がなされた。
SAR業務の改善に関する米国提案については、米国での研究、開発の現状に関する情報に関する情報をノートし、WGBは、他の各国に対し、SAR分野での国内的、国際的レベルの向上につながる国内開発の情報提供の依頼がなされた。これに関連して、WGBは次回COMSAR小委員会での遭難警報と捜索救助機能を支える現行と、今後の衛星関連技術についてのコメント及び提案を各国に求めた。
SAR及びGMDSSに関する西インド洋、ペルシャ湾及び紅海会議については、事務局から説明がなされ、サハラ砂漠以南のアフリカ地域及びその周辺海域でのSAR業務をカバーするコスパス・サーサットの地上局の設置にかかる申し合わせがあることを踏まえて、小委員会が事務局に対して同計画の進歩を見守るよう指示するよう求めた。
黒海会議については、同会期中に同地域の暫定SAR計画が採択されなかったにもかかわらず、同地域でのSAR業務の改善に結び付く海上捜索救助における各国間での協力を促進について意義ある進展があったことがノートされた。
MRCC間の遭難情報の放送(英国提案)については、Inmarsat FleetNET放送システム実施試行の結果についての英国の報告を検討し、MRCC間で使用されるシステムの標準化することが捜索救助に遅効であるとの見解に達し、英国からSARNETのガイドライン案の提案が今後なされることになった。WGBは、MRCC間でのSAR

 

 

 

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